「リフォーム」と「建替え」どちらを選ぶ?

家の老朽化によってさまざまな部分に不具合が生じてくると、いよいよリフォームや建替えを考えることになります。

また一般的に家が20~30年を経ると、家族構成の変化によって現在の間取りではいろいろ不便さが出てくることもあります。

近年各地で地震が多発していることや南海トラフ地震の可能性が指摘されています。
そのため地震への備えも考えなければいけません。

現在の耐震基準が大きな分岐点を迎えたのは1981年(昭和56年)と1995年(平成7年)です。
※1981年=建築基準法改正により新耐震設計基準導入(1978年宮城県沖地震を受けて)1995年=耐震改修促進法制定(阪神・淡路大震災を受けて)

何らかの大規模震災を経て、命を守る家の耐震基準やそれにまつわる法が改正・制定されてきました。特に1981年以前に建てられたか、以降に建てられたかで、「旧耐震」「新耐震」と呼ばれ、「旧耐震の家」は耐震診断を受けるよう勧められています。

その後2011年には東日本大震災が、2016年には熊本地震が起きました。

もしも、耐震診断をして家が危険性があるとわかったときは、耐震リフォームか、建て替えのどちらかを考えなくてはいけないと思います。

ここで建て替えとリフォームを比較してみました。

建て替えを選択した場合
・工期・・・約5~7ヶ月
・間取り・・・自由設計
・工事以外の諸経費・・・解体費、破棄費、建て替え期間の仮住まい費用+引越し費用

リフォームを選択した場合

・工期・・・約1ヶ月(リフォーム内容よって異なります)
・間取り・・・制限有
・工事以外の諸経費・・・特になし

ただし、思いのほか傷んでいる箇所が多いことで費用がかさむこともあります。

地形的な要因で地震時に揺れやすく、液状化の可能性があるような場所であれば、地盤調査と基礎工事が必要となりますので建替えが現実味を帯びてくるのかと思います。

リフォームか建替えで悩んでいる方は、一度信頼できるリフォーム会社ら得た見積もりと、建替を行った際の見積もりとを照らし合わせてみるのも重要かと思います。

五反田ダルメシアン不動産仲介 店長 鈴木