空き家問題を改めて考える
空き家問題がニュースで取り上げられるようになってから久しいですが、今後も継続的に話題になるのではないかと思います。
いまいちど空き家について考えてみたいと思います。
まず、空き家にしておく事が良くない理由としては…
1.景観悪化など地域への悪影響
2.犯罪の温床となる
3.住宅の価値が下がる
こういった理由により空き家をそのまま放置しておくのは良くないと判断されます。
1の景観悪化などは誰も手入れをしないのでどんどん老朽化しますし、雑草なども伸びっ放しですと手が付けられなくなってしまいます。
2は空き家だからと不法投棄されたり、不法侵入や不法占拠、放火の原因などにもなってしまいます。
3の住宅の価値についても、家も手入れをしなければ消耗も激しくなりますので、価値はどんどん下がっていく一方です。
2015年に空き家に関する新しい法律が施行され、空き家を放置し続けたままですと、いずれ多額の税金がかかってしまう事になります。
また、この請求先は相続などをそのまま放置した結果、当事者ではない誰かに経済的負担をかけてしまう可能性もあります。
こういった空き家問題に注目している中、30歳以上の男女に「空き家の問題・対策」についての調査を行った結果、4割超の人が「特に何とも思わない」と答えたそうです。
ご自宅の近所の空き家ももちろんですが、ご実家などが空き家になってしまう前に早めの対策をする必要があるかと思います。
最近では、若い世代が都心に家を購入し、地方や少し離れたご実家にはご両親しか住んでいない事が多いかと思います。
ご両親に何かあった場合には相続が発生しますが、小さい頃から住んでいた家を売却や解体する事を寂しいと感じ、そのまま放置してしまう傾向にあるようです。
本当にそれが家の事を想っているのでしょうか?
家も物も人に大切に使われる事を望んでいると思いますので、空き家とならないようしっかりと管理しておく事が良いかと思います。
また、固定資産税の問題もあり、所有しているだけで毎年固定資産税を支払う事になりますが、「土地に建物は建っていると土地の面積200㎡までの分については6分の1に減額される」という特例がありますので、更地にしてしまって6倍の固定資産税を支払う事のないよう、税金の部分も事前にお調べいただくと良いと思います。