バリアフリーを考える
品川区の不動産バイヤーズエージェント・五反田ダルメシアン不動産仲介 店長の鈴木です。
親が高齢になってくると家の中リフォームを考えなくてはいけません。
これから家を購入の際には将来の事を考えてバリアフリーの間取り決めるといいかもしれません。
1.トイレ
トイレは寝室のそばに配置し出来れば広めにつくる
体が思うように動かなくなったとき、ヒートショック(温度差による心臓麻痺などの身体的トラブル)が気になる季節になったとき、寝室の側にトイレがあるのはとてもうれしいつくりです。
またトイレ・洗面・入浴がひとつの線で結ばれる動線は、高齢者になってからも住みやすい家となります。
トイレや浴槽には手すりを設けて、車椅子でも使えるトイレとして少し広めに作っておくと、介護をする方にとってもうれしいものです。
2.洗面台
洗面台を作るとき、高さに注意してください。
健康な方が立って使用するのによい高さと、車椅子生活になった方が座った状態で使いやすい高さはかなり異なります。
最初から車椅子生活を想定した高さで作っておくのはいかがでしょうか。健康な大人には少々低いかもしれませんが、
お子様や高齢者・車椅子の方にはとても便利になります。
洗面台の下部にも工夫を凝らす事ができます。車椅子のまま洗面台に近づけるよう、下部の収納スペースを取り払った洗面台が便利です。
3.リビング
■テーブルの高さ
テーブルに車椅子のまま入れる高さは約70センチが目安です。一般的なテーブルも同じく約70センチですが、車椅子のサイズによっては入れないこともありますので、高さ調節のできるタイプのテーブルを選ぶと良いでしょう。
■畳敷きの小上がり
リビングの一部に畳敷きの小上がりを作り、そこにテーブルを寄せられるよう工夫するのはいかがでしょう。
ちなみに車椅子と小上がりとの差が小さいほど移動が楽になります。
小上がりがあると、ご高齢の方が食事中に疲れたとき横になることもできますし、お子さんのお昼寝やお遊びの場所にもなります。
4.廊下
車椅子の通行ができる幅、最低でも廊下の幅は90センチ必要です。
ただ、あくまでも進むだけ・戻るだけの「一方通行」のケースであって、もしも廊下で方向を変える(回転する)ことまでを考えれば150センチ以上が必要です。
将来は手すりをつけたいと考えているのであれば、それを見越して壁に手すり用の「下地」を入れておくとよいでしょう。リフォーム時に大掛かりな工事にならずにすむようです。
5.玄関
玄関にはスロープを作っておく。
家の内と外をつなぐ玄関部分も、高齢者になってからも住みやすい家とするための大切なポイントです。杖をついて歩くとき、階段はとても怖いものとなります。また、段があれば車椅子での出入りはとても難しいものになります。最初からスロープをつけておけば、ご高齢の方のみならず、妊婦さんやお子さんにも安心ではないでしょうか。
6.浴室
浴室は介護者と一緒に入れる広さとバスタブや床は滑りにくい素材を選びたいものです。
車椅子生活になったときのために、シャワー用車椅子で直接入れるように間口を広くとっておくこともよいと思います。
最初からバリアフリーにする、もしくは将来のバリアフリー化を見越した家づくりも考えてみてはいかがでしょうか。
五反田ダルメシアン不動産仲介 店長 鈴木